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かぐや姫の物語等のジブリ制作費が膨大になる理由を考えてみる

最近テレビ公開されていた高畑勲監督作品の「かぐや姫の物語」、みなさん見ましたでしょうか。

内容、感想などは見れば分かるので置いといて・・今回はちょっとお金の話をしてみようかなと思います。

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ジブリ作品の興行収入や制作費用について

ジブリ作品の総興行収入はどれぐらいだと思いますか。

これまでに数々の大作を我々の元へ届けてくれたジブリ・・。

天空の城ラピュタ、魔女の宅急便、紅の豚、もののけ姫、となりのトトロ、風の谷のナウシカ、千と千尋の神隠し、ハウルの動く城などなど・・たくさんありますよね。

実はこれまでのジブリ作品の復興収入をすべて足すとおよそ1400億円になるらしいです。

ジブリ映画で1400億円を動かしていたなんて、スゴい・・^^;

ただ、ものすごい膨大な額なんですが、実は利益はほとんど残らないんだそうです。

えっ?じゃあジブリの作品ってどこに経費がかかってるの?

ジブリ作品と言えば優しいタッチの絵コンテが代名詞です。

絵コンテは宮崎駿監督やアニメーターさんによって描かれており、作品によっては5年以上の歳月をかけるという。

では経費について僕なりに考えてみようと思う。

通常のリアル映画の場合、俳優陣へのギャラ・セット・ロケ関係の費用などなど様々な経費がかかると考える。

もちろん有名俳優となれば膨大なギャラを支払うだろうし、カメラマンや証明、高度な映像編集など、人件費も必要以上にかかる。

ではジブリ作品の経費を考えてみる。

ジブリと言えばやはり絵コンテ。シンプルに言えば紙と鉛筆。

ただし、1本の作品でおよそ500人の人が関わっているらしく、どれぐらいの期間で完成するのかで制作費が決まるという。

つまり人件費で経費が使われるのだ。

 

このことについては、プロデューサーである鈴木敏夫氏が語っており、次のことも述べている。

アニメーターのノルマが1週間で5秒なんです。そうすると1ヶ月で20秒かかる。
1年間になると240秒になるんです。

つまり、1年間で一人あたり4分になり、僕らは2時間の映画を作るのに最低2年間かかるんです。

1週間に5秒だけど、中にはたった5秒で1ヶ月かかることもあるんです。
予定がずれることで制作費がどんどん増えることも。

 

なるほど、ジブリ作品の多くはアニメーターなどの人件費なんですねぇ。

驚いたのは1週間で5秒という感覚・・。

僕らが家で寝っ転がって見ていたジブリ映画は、たった5秒のシーンを1週間もかけているわけですね・・。

5秒なんて見ていたらあっという間に経過するし、その数秒数秒に魂を込めているわけですか、すごいですね・・。想像がつきません^^;

たしかにキャプチャーごとに1枚1枚紙で時間をかけて描いているので、相当な時間も労力もかかります。宮崎駿監督の労力も凄まじいものがありますね。

さらに、宮崎駿監督は絵コンテを描くと同時に芝居もチェックし、アニメーターに描き直しを要求する。

このシーンはプロフェッショナル仕事の流儀でもありましたね。

ジブリ映画というのは我々の想像を絶する労力と時間をかけて描かれており、それを考えるだけでも感動してしまう。


これまでのジブリ作品の経費を見てみる

風の谷のナウシカ:製作費 3億円
魔女の宅急便:製作費 4億円
もののけ姫:製作費 20億円
千と千尋の神隠し:製作費 20億円
ハウルの動く城:制作費 30億円
かぐや姫の物語製作費 50億円

初期のジブリ作品はフリーランスのアニメーターを雇って月給10万円前後で数ヶ月で作っていた、と聞いたことがあります。

もののけ姫から、明らかに経費が高くなっていますね。

この頃から社員を雇って月給をあげていたのかな?
ジブリに関わる人はやはり精鋭人ですからね。

ちなみに「かぐや姫の物語」の経費は51億円と言われており、これもほとんどがやはり人件費だという。

実際のところ評価には賛否はあるみたいだが、中には国宝級との声もある。

やっぱりジブリは素晴らしい

今回はジブリ作品の経費についてダラダラと書いていきましたが、いろいろと興味深い数字も分かったと思う。

なんだかんだでジブリは素晴らしい、ただそれだけだ。


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